イェダン(예단)とは? - 韓国で結婚が破談になる原因にも
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イェダンとは?
日本では結婚の前の結納時に、男性の家から女性の家に結納金が贈られます。これは「嫁入り準備のために女性側に贈られるお金(結婚支度金)」です。
韓国では、結婚前に女性側から嫁ぎ先の男性側へ贈り物をする「イェダン(예단[礼緞])」と言うものがあります。ただ、日本の結納(結婚支度金)とは意味が違います。「イェダン」とは一体何でしょうか?
昔は「シルク」を贈りました。当時シルクは高くて貴重なものだったのでシルクを贈ることで誠意を見せたのです。
「緞」とはシルクを指す漢字で、「礼緞(イェダン)」とは「礼節を持って贈る絹織物」、「感謝込めて贈る絹織物」ということですね。
しかし、今は「シルク」ではなく「女性側が男性側に贈る物の総称」として使われている言葉です。何を贈れば男性の親(特に母親)に気に入ってもらえるのか女性側は非常に悩みますね…。それで、最近は現金で送る人も多くなりました。 今のイェダンの例
- 男性側が準備する新居となる住宅費用の10%に相当する現金など
- 男性の母親にはシャネルやルイ・ヴィトン等の高級ブランドバッグなど
- 男性の父親には仕立てたスーツや高級腕時計など
イェダンの相場は?
イェダンの金額はいくらぐらいが妥当なのか、これは非常に難しい問題で、韓国人に聞いてもすっきりした答えは出てこないと思われます。「デュオ」という結婚仲介会社の質問調査によるとイェダンの問題で喧嘩したことがある韓国人のカップルは69.4%にのぼり、韓国のネット掲示板でもいくらがよいのか相談する投稿で溢れています。
本来ならば自分(女性側)の経済的な状況も考慮して決めるべきですが、現実は相手側(男性側)が望む金額が基準となることが多いです。
特に結婚相手の男性が、医者や薬剤師、弁護士のような職業の場合や、男性側が高価な家を用意した場合にも高価な「イェダン」を要求されることがあります。 それでも、相場が知りたい
一般的には
300万~500万ウォン(30万~50万円)、
500万~800万ウォン(50万~80万円)、
1000万~1500万ウォン(100万~150万円)程度で、お互いの状況に合わせて決めます。
ただし、男性側が高額な家を用意した場合はそれに見合う金額を調整し、住宅購入費用またはチョンセ保証金費用の5%~10%を「イェダン」として準備する人もいます。 イェダンは一部返ってくる
通常、男性側は受け取った「イェダン費用」の一部を女性側に返します。大体1/2または1/3程度を返すのが一般的です。しかし、もらった金額が少ないと思った男性側が何も返さず両家間で問題が起こることもあるようです。 カギを握るのは男側の母親
恋愛結婚の場合、新郎となる男性本人がイェダン問題の火種をまくことはほとんどありません。問題は彼の母親が多額のイェダンを望む場合です。息子である彼がそんな母親の行動に納得できなくても、儒教思想が強い韓国社会では親の言葉に逆らいづらく簡単には結婚相手の肩を持つことができません。 高額イェダンを望む男側の母親の心理は?
自分の結婚当時の経験をもとに嫁にも同様に望む人がいます。また、身近な人たちのイェダンと金額を比べ自慢する人もいます。
息子を育てるのに投資ししてきた母親の補償心理も働きます。特に、医者、薬剤師、弁護士のような職業である息子を持つ母親はそういう傾向が強いです。「息子をここまで立派に育てるためにどれだけ投資したか、高給取りの息子と結婚出来て有難く思ってね。だから、これくらいイェダンでしてくれてもいいでしょ?」と言うことなんです。 イェダンのない結婚
最近はこういう問題を無くすために「イェダン」をしない家も少しづつ増えていますが、そこまで多くありません。
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