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韓国のロトの番号予測サイト(詐欺)

掲載 : 2017.10.30

[KPOP歌詞ルビ] リクエスト可能私（韓国人）の妻（日本人）は「もし宝くじで10億ウォンが当たったら」なんてこと言いながらよく皮算用しています。

韓国では宝くじ（ロトも含む）を宝くじ販売店や一部のコンビニで購入できます。日本でも同じだと思うのですが、その購入者の中には真剣に購入する人もいます。

ロト番号予想サイト（韓国）

ロト番号予想サイトとは？

韓国にはロトの購入に熱心な人たちをターゲットにした「ロトの当選番号を予想してくれる」というインターネットのウェブサイトが複数存在します。このようなサイトを「ロト番号予想サイト」と言い、毎月利用料を払うと「当選確率が高いロト番号」を利用者のスマホにメッセージで知らせてくれるようになっています。当選確率が上がるんだからそのサイトに登録する価値があると皆さん思いますか？

最近、それらのサイトが韓国の公正取引委員会から摘発され、有罪判決になりました。

これは一体どういうことなんでしょう？

当選番号の予想が可能か？

「当サイトでは統計を分析して当選確率の高い番号の組み合わせを算出しています」

サイト運営会社はこのような宣伝をしていますが、そもそも実際に当選確率の高い番号を予想するなんてことが可能なのでしょうか？

結論を言えば、それらのサイト運営会社がどんなプログラムを使おうと、どんなコンピューターで計算しようと当選番号の予想は不可能です。

皆さんよく考えて見て下さい。

トランプゲームの場合、「自分の手札」や「捨て札」の数字から「相手の手札」や「積み札」の数字をある程度予想することができます。確率計算が大きくものを言います。でも、宝くじやロトの抽選はそれとは状況が違います。トランプの「手札」や「捨て札」のような確率を割り出せる要素が何もありません。

過去の当選番号を調べて「ある数字が多かった」ということがあっても、それは単なる運による結果。出る確率が高い番号だったわけではないのです。

つまり、統計なんて何の意味もありません。「ロト番号予想サイト」が教えてくれる予想番号は、「何の根拠もないでたらめな数字の組み合わせ」です。にもかかわらず、長期間こういった胡散臭いサイトが生き延びているわけです。これは単純に信じて騙される人が多いということ。

詐欺の仕組みは？

詐欺の方法

当選予想番号をサイト利用者のスマホに送信
当選者におめでとうメール送信

当選予想番号をサイト利用者に送信

これらの当選番号予想サイトには、「無料会員」と「有料会員」があります。番号予想サイトの運営会社は「無料会員」には毎週5組または10組、「有料会員」には何十組もの当選予想番号を携帯メールで送信します。全員に同じ予想番号を知らせるのではなく、利用者各々にバラバラの番号を送信します。

しかし、多くの人（何百万人？何十万人？）に送れば送るほど、当選番号と一致するものが存在する確率が高くなります。「無料会員」にも予想番号をご丁寧に無料で送ってくれる理由はここにあります。

当選者には祝福メール

ロトの抽選後、「番号予想サイトが送った予想番号」と「実際のロト当選番号」が一致した会員には「当選おめでとうございます！」メールを送ります。このとき、その会員が予測番号と同じ番号のロトを実際に購入したかは重要ではありません。ロト購入の有無にかかわらず「おめでとうメール」は送信されます。

番号予想サイト側がこういった行為を繰り返すことで、最初は半信半疑だった人も「本当に当たるみたいだ」と気になり始め、「無料会員」だった人が「有料登録」になる可能性が高くなります。

また、「有料会員」はサイトにレビューを残してくれるようになります。「サイトの予想番号どおりに買ったら本当に当たった！」と。

嘘の情報を宣伝

今回の公正取引委員会の摘発は、合成した虚偽の当選ロト用紙をサイトに掲載したり、嘘の当選者インタービューやレビューを掲示板などに掲載した点に関するものでした。その他の罪には問われることなく、今もまだ数多くのサイトが運営されています。もっと取り締まらない限り、まだまだ被害者は増えていくと思います。

新聞社も共犯者のようなもの

日本とは違って、韓国のペーパー新聞の記事は全てインターネット新聞として無料掲載されます。つまり、すべての国民が従来のペーパー新聞を購読しなくてもネット上で全ての新聞記事を無料閲覧できるということになります。

ネット新聞は無料なので購読料を取ることができない新聞社。何とか収入源を増やそうと、自社のウェブサイトに男性ターゲットの卑猥な広告や怪しい広告などをあちこちに貼っています。質が悪いことに、閲覧者がその広告をクリックするとまるで新聞記事のように作られた広告ページが現れて、広告の信頼度を上げています。